産業廃棄物収集運搬業を始める場合、または更新するためには、「産業廃棄物収集運搬業許可の講習会」を受講して修了することが法律で定められています。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則
(一般廃棄物収集運搬業の許可の基準)
第二条 申請者の能力に係る基準
イ 一般廃棄物の収集又は運搬を的確に行うに足りる知識及び技能を有すること。
ロ 一般廃棄物の収集又は運搬を的確に、かつ、継続して行うに足りる経理的基礎を有すること。
講習会の内容・受講条件・東京や千葉などでの開催場所・費用・合格率・更新時の注意点などを詳しく、わかりやすく解説します。これから産廃許可を取得・更新を検討している事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
産廃許可の講習会とは
産業廃棄物収集運搬業許可に必須の講習です。産業廃棄物収集運搬業許可を取得するためには、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物処理業の許可に関する講習会」を受講して修了することが法律上求められています。
この講習会は、単なる形式的な研修ではなく、廃棄物処理法(廃掃法)を中心とした法令知識や、適正処理の実務を理解しているかを確認するための重要な要件です。
公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)のURLです。
https://www.jwnet.or.jp/
JWセンターは、廃棄物処理の適正化を図り、産業の発展及び生活環境の保全と公衆衛生の向上に寄与することを目的として活動しています。

講習会の内容
- 産廃許可の講習会では、主として次の内容が体系的に解説されます。
- 廃棄物処理法の基本構造と目的
- 産業廃棄物と一般廃棄物の区分
- 収集運搬業者の義務と責任
- 委託契約書・マニフェスト制度の仕組み
- 不適正処理事例と行政処分の実例
初めて受講する方にとっては専門用語が多く感じられますが、試験対策というよりも、「許可業者として最低限知っておくべき知識」を身につける場と考えるとよいでしょう。
マニフェストとは、産業廃棄物管理票のことで、産業廃棄物を処理業者に委託する際に、排出事業者が交付する管理伝票です。廃棄物が最終処分されるまで、排出事業者がその流れ(誰が、何を、いつ、どのように処理したか)を把握・管理し、適正処理を確認することが目的です。
受講の条件
講習会には、年齢・学歴・実務経験などの制限はありませんが、法人の場合であれば、代表者または政令で定める使用人(当該事務所の代表者)が受講する必要があります。
社員が受ければ足りると考える方がいますが、原則として申請書に記載される責任者が修了証を持っていなければなりません。この点は、事前に必ず確認が必要です。あくまで責任者が受けるようになっています。
JWセンターでは「法人の代表者、もしくはその業務を行う法人の役員又は業を行おうとする区域にある事業場の代表者」としています。
受講の場所
- 講習会は全国主要都市で開催されており、東京や千葉などの関東圏では以下のような会場が想定されています。
- 東京都内(千代田区・新宿区・江東区周辺など)
- 千葉県(千葉市周辺)
開催場所は回ごとに異なるため、必ずJWセンターの公式案内で確認する必要があります。特に東京会場は人気が高く、早めに定員に達する傾向があります。

オンラインは?
講習会には、オンライン形式と対面形式の2つの開催形式があります。
オンライン講習会
事前にパソコンなどで講義動画を視聴して受講して、会場では修了試験のみを受ける講習会となります。
対面講習会
会場で講義を受けて、受講後に修了試験を受ける講習会です。講義も試験も対面で行われます。
受講の日程
講習会は年間を通じて複数回開催されますが、地域ごとに回数は限られています。
- 産廃許可の講習会で東京・千葉エリアでは概ね次のようなスケジュール感です。
- 新規許可向け講習は年に数回
- 更新許可向け講習は新規よりやや多め
・2025年度処理業講習会(新規)スケジュールです。
https://www.jwnet.or.jp/workshop/assets/files/2025_shinki_schedule.pdf
・2025年度処理業講習会(更新)スケジュールです。
https://www.jwnet.or.jp/workshop/assets/files/2025_koushin_schedule.pdf
繁忙期(年度末前後)は申し込みが集中するため、許可申請の予定から逆算して、早めに受講日程を確保することがポイントです。
受講の費用
- 産業廃棄物収集運搬業講習会の受講料ですが、講習の種類によって異なりますが、目安としては次の水準です。
- 新規許可講習は数万円程度です。
- 更新許可講習は新規よりやや安くなっています。
経費計上も可能ですので、法人の場合は会計処理も含めて事前に確認しておくとよいでしょう。
また、オンライン形式の受講料のほうが対面形式よりも数千円安くなっています。
日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)の価格表です。
https://www.jwnet.or.jp/workshop/application/fee.html
申し込み方法
産廃講習会の申込手順ですが、申し込みは、JWセンターの専用申込システムを利用して行います。
申し込みのURLです。
https://www.jwnet.or.jp/jwnet/youshiki/procedure/
- 産廃講習会の申込みの一般的な流れは次のとおりです。
- 1.講習会日程・会場を選択
- 2.受講者情報の入力
- 3.受講料の支払い
- 4.受講票の受領
定員制のため、申し込み開始直後に満席となることもあります。
講習会の合格率
講習会の最後には確認テスト(修了試験)が行われますが、極端に難しいものではありません。
講義を真面目に受け、配布資料を理解していれば、十分に合格できる内容です。ただし、合格率は高めですが、「誰でも無条件で通る試験」ではない点には注意が必要です。
産廃許可の更新の場合
産業廃棄物収集運搬業許可は、5年ごとの更新制です。更新の場合でも、原則として更新講習の受講・修了が必要です。



